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【プロ直伝】道路上の動物との追突事故は車両保険で補償される?詳細

一般道や高速道路を走っていたりすると最近よく見かける鹿や猿、タヌキなどの動物です。年々自動車やバイクと動物との追突事故や接触事故が増えています。

自動車保険の車両保険は動物との衝突事故や接触事故の場合でも車の修理代や買い替え費用を補償してくれます。車両保険には「一般車両保険」「エコノミー」「車対車+A」の3つのプランがあり動物との事故を補償してくれるのは「一般車両保険」のみとなっています。

動物は法律上では「物(モノ)」として扱われます。そのため動物との衝突事故や接触事故の場合は物損事故(自損事故)扱いとなり車両保険で補償されます。

また、運転者だけでなく同乗者がケガをした場合でも「人身傷害補償保険」や「搭乗者傷害保険」が利用できるため動物との衝突事故でも補償されます。道路上で発生する野生動物の死亡事故は「ロードキル」と呼ばれています。動物を避けようとしてガードレールや公共物にぶつかった事故も車両保険で補償されます。

動物との事故は物損事故として扱われるため「免許証の減点」や「反則金」などの法的罰則はありません。

鹿や猿などの野生動物との衝突事故・追突事故は車両保険で補償される

毎年、自動車やバイクと野生動物との接触事故や衝突事故は増加し続けています。道路上の標識で注意喚起される動物は「シカ」「サル」「タヌキ」「クマ」「ウサギ」「キツネ」「ウシ」「ネコ」「カメ」「カニ」になっています。

動物は突然出てきて道路を横断したり飛び出してきたりするので回避行動をとっても回避しきることができず衝突や追突をしてしまうことがあります。そのような場合でも適切な車両保険のプランを選んで加入していた場合は補償され保険金がケガの治療費が支払われます。

自動車保険の車両保険には「一般車両保険」「エコノミー」「車対車+A」の3つのプランがあります。一般型とエコノミー型の違いは次のようになります。

このエコノミーの意味は限定という意味で補償内容を絞って保険をかけるということです。

一般型補償範囲が広い。相手のいる事故だけでなく自損事故や当て逃げ事故も保険金が支払われるタイプ
エコノミー型相手のいる事故による自動車の損害のみ保険金が支払われるタイプ。補償範囲を限定して保険料を安くできる。自損事故は補償されない。

動物との衝突事故・追突事故でも補償される車両保険プラン

エコノミーにするとだいたい保険料が1万円〜2万円程度安くなります。一般タイプとエコノミータイプの補償内容は下記になり

動物との接触事故や衝突事故が補償される車両保険のプランは、「一般車両保険」のみとなります。

事故や災害の種類一般エコノミー
(車対車+A)
エコノミー
(車対車)
他車との事故対応対応対応
自然災害(洪水・台風など)対応対応非対応
火災・爆発対応対応非対応
イタズラ・盗難対応対応非対応
落下物・飛来物対応対応非対応
動物との衝突事故・接触事故対応非対応非対応
自損事故対応非対応非対応
当て逃げ(相手車不明)対応非対応非対応
自然災害(地震・噴火・津波)非対応非対応非対応

特に北海道ではエゾジカとの衝突事故や接触事故が急増していて北海道や山間部で車を運転する方は車両保険に加入してもしもの事故のときでも自分の車の修理代が支払われるように保険をかけています。

「一般車両保険」に加入していた場合は動物との事故も補償され保険金が支払われます。

搭乗者や運転者のケガも補償される

動物との衝突事故や接触事故で運転者(ドライバー)や搭乗者がケガをした場合は損害保険が使えます。自分や家族の補償は「人身傷害」、他人の場合は「搭乗者傷害」か「対人賠償」が適用されます。

動物との衝突事故や接触事故は自賠責保険の対象外

動物との衝突事故や接触事故は自賠責保険の補償対象外です。

これは動物との事故は法律上では「物損事故(自損事故)扱い」となるので動物の治療費や運搬費は自己負担となります。

道路で動物と衝突事故をした時の事故処理方法手順

もし一般道路や高速道路で動物と衝突事故や接触事故をしたり見かけた場合の事故処理をまとめておきます。それぞれ道路の場所と動物の状態によって連絡先や対応方法が異なります。

道路で動物と衝突事故をした時の連絡先

  • 一般道の場合: 管轄の市町村役所または保健所、警察
  • 国道や県道の場合: 管轄の都道府県土木事務所
  • 高速道路上の場合: 各地のNEXCO

もしどこに連絡をしたらいいのか不明な場合は「警察: 110番」か「国土交通省 道路緊急ダイヤル: #9910番」に電話をかけると対応してくれます。衝突などが発生して自動車保険の任意保険や車両保険を使うには警察の事故証明が必要となるため、警察には必ず通報しましょう。

【重要】交通事故の際はすぐに警察を呼んで届出をしないと保険金が受け取れない

道路で動物と衝突事故をした時の対応方法

動物が死亡している場合

動物が死亡している場合は、動物保護施設や動物病院に運ぶ必要はありません。上記の連絡先に連絡をして指示を仰ぎます。

動物が生きている場合

もし動物が生きている場合は、さらに事故に遭わないように動物と自分を保護して動物保護施設や動物病院に連れて行きます。大型の動物の場合は上記の連絡先に連絡をして指示を仰いだり専門家に指示を仰ぎます。

基本的に動物との事故は法律上では「物損事故(自損事故)扱い」となるので動物の治療費や運搬費は自己負担となります。

動物の飼い主がいる場合

動物に飼い主がいる場合は、飼い主に連絡が取れれば飼い主に連絡先が不明の場合は警察に連絡をします。飼い主がいる動物に場合は「器物破損扱い」となります。そのため飼い主がいる動物と事故をしてその場を逃げると「当て逃げ扱い」となり面倒なことに進展する可能性があります。

ただし、飼い主がいる動物の場合は飼い主側にも管理責任がありますので、道路上での事故で回避が困難な状況での事故などの場合は、慰謝料をかなり減額できる可能性が高いです。

動物との衝突事故や接触事故は、1日に数十件のペースで起きていて年々増加しています。そのため決して珍しい事故ではありません。もしもの時に備えて、自動車保険(任意保険)に加入しておけば安心して運転できます。

飼い主がいる動物との事故の場合でも自動車保険 (任意保険) の個人賠償責任特約をつけていると補償されるので安心です。

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