任意保険なしで運転している人はほんんどいないと思っているかもしれませんが、自動車運転者全体の約15%は任意保険未加入で運転をしています。
結論を先に書くと、任意保険に加入していない場合は自賠責保険(強制保険)だけの補償になり事故をした場合は最悪自己破産をします。
バイク事故や自動車事故にかかわらず自分だけなく相手が無保険だった場合の物損事故や人身事故、追突事故を起こした時には相手への補償や示談、賠償について詳しくまとめましたの紹介します。
目次
任意保険に未加入の場合は泣き寝入り?自腹で賠償?
通常事故を起こした時に任意保険に加入していたら保険会社が代理となって示談交渉を進めくれます。その結果示談金と補償金が支払われます。
しかし、任意保険未加入で事故を起こした場合は自分側に交渉してくれる人がいないのですべての示談交渉は自分で行い、補償金の支払いもすべて自腹で行うことになります。
補償額が数万円であればいいですが数百万円や人身事故の場合は数億円になることもあります。任意保険に入っていない場合、その1つの事故の補償金を払うために一生働くことになり借金の取り立てにあうような人生を送ることになる場合もあります。
たった年数万円の保険料を節約した、面倒だと思って保険に加入しなかった、自分だけは事故をしないと思って保険に加入しなかったという理由で一生を棒に振ります。
相手が任意保険に未加入だった場合はなかなか補償金が支払われなかったりして最悪は泣き寝入りをすることになります。
それだけ任意保険未加入で車やバイクを運転するというのは怖いのです。
任意保険未加入で自動車やバイクを運転している割合
自動車やバイクを運転していると交通事故にあった時に相手が任意保険に入っているのか?どれくらの人が任意保険に入ってないのか気になるかと思います。
全国の平均の任意保険の加入率は73.8%で、7割以上の車両が加入しています。
しかし3割ほどの車両は任意保険に加入していません。そのため事故を起こしたら約3割の確率で無保険の車両と遭遇するということです。※保険は人でなく自動車一台一台にかけるものです。
下記に都道府県別の自動車保険(任意保険)の加入率をまとめました。
都道府県 | 対人賠償 | 対物賠償 | 人身傷害 | 車両保険 |
---|---|---|---|---|
全国 | 73.8 | 73.8 | 67.0 | 43.2 |
北海道 | 70.6 | 70.8 | 65.2 | 46.4 |
青森 | 69.4 | 69.5 | 63.3 | 39.8 |
岩手 | 63.2 | 63.1 | 57.9 | 35.1 |
宮城 | 73.4 | 73.4 | 66.9 | 41.4 |
秋田 | 59.8 | 59.9 | 54.7 | 35.8 |
山形 | 64.9 | 64.9 | 59.9 | 40.7 |
福島 | 66.7 | 66.7 | 61.5 | 38.2 |
茨城 | 74.2 | 74.1 | 68.2 | 38.9 |
栃木 | 72.1 | 72.0 | 66.5 | 37.4 |
群馬 | 71.3 | 71.3 | 65.7 | 40.0 |
埼玉 | 78.0 | 78.0 | 71.0 | 42.5 |
千葉 | 78.8 | 78.8 | 72.3 | 47.0 |
東京 | 78.0 | 78.2 | 68.0 | 44.2 |
神奈川 | 79.7 | 79.9 | 71.4 | 45.3 |
新潟 | 69.2 | 69.4 | 62.7 | 36.2 |
富山 | 72.4 | 72.2 | 65.9 | 44.1 |
石川 | 72.6 | 72.4 | 65.9 | 39.1 |
福井 | 72.3 | 72.1 | 66.1 | 42.1 |
山梨 | 62.0 | 62.0 | 56.4 | 28.3 |
長野 | 64.9 | 65.0 | 59.8 | 35.5 |
岐阜 | 77.4 | 77.3 | 72.4 | 55.9 |
静岡 | 74.7 | 74.7 | 67.9 | 43.6 |
愛知 | 81.3 | 81.3 | 75.1 | 57.2 |
三重 | 76.3 | 76.3 | 70.7 | 47.7 |
滋賀 | 74.3 | 74.2 | 68.4 | 43.5 |
京都 | 79.2 | 79.2 | 70.6 | 45.2 |
大阪 | 82.2 | 82.4 | 73.6 | 49.6 |
兵庫 | 78.2 | 78.2 | 70.7 | 44.8 |
奈良 | 79.4 | 79.3 | 73.2 | 45.1 |
和歌山 | 74.3 | 74.2 | 66.6 | 34.9 |
鳥取 | 65.8 | 65.7 | 60.9 | 44.6 |
島根 | 56.9 | 56.9 | 51.8 | 34.1 |
岡山 | 73.9 | 73.8 | 67.1 | 42.2 |
広島 | 76.0 | 76.0 | 68.0 | 41.9 |
山口 | 71.7 | 71.7 | 65.4 | 45.5 |
徳島 | 72.1 | 72.1 | 65.5 | 39.4 |
香川 | 75.2 | 75.2 | 68.1 | 41.2 |
愛媛 | 70.7 | 70.5 | 63.7 | 37.1 |
高知 | 58.5 | 58.3 | 52.2 | 29.4 |
福岡 | 76.4 | 76.4 | 69.2 | 47.2 |
佐賀 | 66.1 | 66.0 | 60.3 | 37.2 |
長崎 | 66.5 | 66.4 | 59.7 | 36.7 |
熊本 | 66.0 | 66.0 | 60.6 | 41.2 |
大分 | 65.6 | 65.5 | 59.0 | 37.4 |
宮崎 | 58.7 | 58.6 | 53.3 | 34.2 |
鹿児島 | 60.0 | 59.8 | 53.7 | 31.8 |
沖縄 | 53.3 | 53.3 | 47.9 | 26.3 |
ソース: 日本損害保険協会「自動車保険 都道府県別加入率(2015年3月末)」
特に四国や九州、沖縄は任意保険の加入率が低く、沖縄は53%と二人に一人の人が任意保険に加入していません。とても怖いことです。
これは普通車だけでなくトラックやトレーラーなどの大型車も無保険であることがあるということです。
自賠責保険の補償金がとても低くて全く足りない!自賠責の補償範囲
任意保険に加入していない状態で事故をしたり事故に遭ったりした場合は自賠責保険から補償を受けられますし自分が任意保険に加入していない場合でも自賠責保険に加入していた場合は自賠責保険から補償金が支払われます。
自賠責保険は強制保険なのでほとんどの車両は加入しているからです。
ただし自賠責保険の補償対象は対人だけで対物は補償されません。ほとんどの事故で自賠責保険では補償額が不足し不足分は自腹で払うことになります。
対人補償 | 物損補償 |
---|---|
傷害 120万円 (治療費/休業補償/慰謝料) |
補償なし |
死亡時 3,000万円 (逸失利益/治療費/慰謝料/葬儀費用) |
|
後遺障害時 4,000万円 (逸失利益/治療費) |
自賠責保険の補償額をみるとまず傷害の補償金が120万円となっていますが、入院をしてすこして手術や治療をすると120万円では不足しますし、
死亡させた場合は多くの場合億単位の補償金を請求されますが自賠責保険の場合、死亡時補償額は3000万円だけのため少なすぎてとても足りません。
自分が任意保険未加入で事故を起こした場合
自分が任意保険に未加入で事故を起こした場合は大きく2パターンにわけられます。
自賠責保険に加入していた場合と、加入していない場合です。
自賠責保険に加入してた場合
任意保険に加入していなくて
自賠責保険に加入していた場合は自賠責保険の補償が使えます。
自賠責保険は対物事故は補償なしで、傷害 120万円、死亡時 3,000万円、後遺障害時 4,000万円の補償だけです。少し大きめの事故をすること自賠責保険の補償金額だけでは足りませんので残りの補償額は自腹になります。
自賠責保険に加入していなかった場合
自賠責に加入してなかった時に事故を起こした場合は、
自賠責保険の補償も任意保険の補償もうけられないのですべての補償を自腹でする必要があります。ちょっとした事故であれば自分の貯金や借金で支払いができますが、人身事故や規模の大きめの対物事故の場合はとても補償ができないので数年かけて補償をしていくことになります。
事故の相手が任意保険未加入であった場合
自賠責保険に加入してた場合
事故した相手が任意保険に未加入だった場合は相手の保険会社がありませんから補償金の支払うを受けることができません。
しかし自賠責保険に加入していると傷害 120万円、死亡時 3,000万円、後遺障害時 4,000万円の補償を受けることができます。対物は補償なしです。
少し大きめの事故をすること自賠責保険の補償金額だけでは足りませんので残りの補償額は自腹になります。
車が壊れた場合の修理代や、治療にかかる治療費、通院費や後遺障害が残った場合の後遺障害慰謝料、死亡した場合の死亡慰謝料も支払ってもらえません。
自賠責保険に加入していなかった場合
事故した相手が任意保険に未加入だった場合は相手の保険会社がありませんから補償金の支払うを受けることができません。さらに自賠責保険も未加入だった場合は自賠責保険の補償もうけることができません。
しかし自分が契約している任意保険に「無保険車傷害保険」がついていたら相手が無保険車であっても死亡したり後遺障害負った場合であれば自分が契約している任意保険の対人賠償額とおなじ金額まで補償をうけつことができます。
自動車を運転する時は任意保険の加入は必須
このように車を運転する時は自賠責保険はもちろん、任意保険の加入は必須と言ってもいいくらい重要です。
任意保険に未加入で自賠責保険だけの加入の場合であればある程度の補償を受けられますが、それでも全く補償額がたりません。なぜなら自賠責保険は被害者の最低限度の補償をすることを目的とする保険だからです。
最低限の補償ができますが十分な補償ができないで不足分は自分で払うことになります。まさしく交通事故を起こして人生を棒に振っている人がいいのはこのような仕組みだからです。
任意保険の無料一括見積もりサイトを使って一番安い保険でいいので加入しておくようにしましょう。